AFN FAN No.0013 の補足:単複の不一致について

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♪ ジングル(女性の歌うアップテンポの曲)

Chill out!
Find out what you can do to combat stress.

(以下、違う女性の声で。いくつかのバージョンがありますが、今回はその内の一つ。)

If the person isn't taking care of themselves, then they can't take
care of their family.

So people need to learn to relax.

(音楽が終り、ブォン、ブォ〜ンという、車のエンジンをふかすような効果音)
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このアナウンスメントがちょっと不思議なのは、文中の主語が、英語の呼びかけでは通常多い you ではなく、三人称(the person/they)になっていることです。

そのため、何か突き放したような他人行儀な感じがするのですが、これはもしかすると敢えて軍の中のカウンセラーや精神科医か誰か、権威のある方がこのボイス・インサートの部分でコメントしているからなのかもしれません。


 ただ、そうだとすると文法的に the person と始まって themselves/they と
人称は統一されているものの、単数と複数がごっちゃになっているのが変です。
(私が聞く限りはこう聞こえます。もし間違っていると思われる読者の方がいた
ら、是非ご指摘下さい。)

 この矛盾に対して考えられる一つの理由は、男女の性差別に対する配慮なのか
と思います。つまり、主語を the person で始めて、それを後でhim/himself で
受けると、軍にいる女性職員が怒る恐れがある、と言う訳ですね。といって逆に
her/herself だけにするのも軍隊が殆ど男性で構成されている現状から考えても
不自然すぎます。

 ということで文法的には少し矛盾が生じるのを承知?で、このような表現を使
っているのだというのが、私の解釈です。(三人称の複数形には、便利なことに
性の区別がありません。)ちょっと面倒くさい事を書きましたが、このような配
慮は多様な構成で成り立つ米国社会では非常に重要です。なぜかというと、下手
をすると、差別だとして直ぐに訴えられる恐れがあるからです。性別、宗教、出
身国、人種、年齢等、日本では露骨に差別の理由となることも、公的な場での英
語の表現では、とても配慮されているのが普通なのです。

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